- セブンイレブンなにがあったの?
- 残業未払いってこんなに気づかないものなの?
- 未払いの請求相談はどうしたらいい?
こんな疑問にお答えします。
Contents - 目次 -
セブンイレブン残業未払い5億円!?
セブン‐イレブン・ジャパンは2019年12月10日に、店舗で働くアルバイトなどのスタッフに対して、本来支払うべき残業代の一部を長期に渡り支払っていなかったことを発表しました。
驚くことに、残業未払いの総額は4.9億円に上ると言われています。
日経新聞からは下記の通り報道がありました。
スマホ決済「セブンペイ」終了、本部社員によるおでん無断発注に続き、3万人分で4.9億円もの残業手当未払いが発覚したセブンイレブン。さかのぼれば2001年6月に労働基準監督署からの指摘がありました。https://t.co/cyvZdtgZq2
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年12月10日
1970年代頃より未払いがあった可能性があると言われていますが、少なくとも2012年3月以降だけで、4.9億円です。発覚している分だけで、全国の店舗スタッフおよそ3万人に影響したと見られています。
今回、内部で状況を認知できておらず、労基署(労働基準監督署)が調査に入り、発覚したようです。
セブンイレブンは、今回発覚した未払い分はもちろんのこと、今後2012年2月以前の未払い分も調査の上、支払うことを発表しています。また、現在セブンイレブンで働いていた方向けのホットラインも設置されています。
残業未払いが起きた原因|何でこんなことになったの?
今回なぜここまで大規模な残業未払いが起きたのでしょうか。
誰だって意図的にこんなことは起こしたくないはずです。
残業代の計算方法に誤りがあった
未払いが起きた原因は、残業代の計算方法に誤りがあったことが原因でした。
そんなことあるの?と思いますが、給与計算は以外と複雑でヒューマンエラーは防ぎきれないことがあります。
セブンイレブンは1978年に「精勤手当」「職責手当」が設置しました。過去に労基署の調査が入った時に、時給勤務者の残業手当を計算する式に「精勤手当」と「職責手当」の項目が含まれておらず、固定給勤務者も「精勤手当」が含まれていなかったことがわかりました。
その後、項目を追加して計算されるようになったものの、追加した項目の計算式の数値に誤りがありました。
FC加盟店分含め給与計算は本部で代行
店舗ごとに給与を計算するのではなく、本部で全て代行して計算しています。
そのため、一部の店舗だけでミスが起きたのではなく、全国規模でミスがあった分、影響が大きくなりました。
管理体制が甘かった?
複雑になりがちな給与計算ですが、管理体制を強固にしていれば防げた、もしくはもっと早期に気づくことができた可能性はあります。
残業未払いチェックポイント|自分は大丈夫?
企業側には間違ってほしくないですが、計算が複雑になるとミスが起きる可能性はあるでしょう。実際、発覚していないだけで、給与計算ミスはよくあると言われています。
自分の身を守るためには自分でチェックする術を持っているのが一番です。
単純ですけど「給与明細」を確認するのが一番です。
だいたい皆さん手取りと総支給金額は見るけど、細かいところは見ないという方がほとんどではないでしょうか。
チェックポイントはここです。
- 残業時間
- 残業手当
- 特殊な手当
残業時間と残業手当はチェックするようにしましょう。
働いた時間が長かったのに、それが反映されていないか、手当はきちんと計算されているか。
特殊な手当がつく場合も要注意です。給与計算する側も通常と違う作業なので、ミスが起こりやすくなります。
また、職場内で、先輩や上司または同僚に、日頃から給与明細の不明な点は話すようにしておくことで、ミスが起きても気づきやすくなります。
残業未払い分の請求相談
まずは会社に相談する
給与明細を見て、未払いがあるなと思ったら、上司や人事に相談しましょう。
会社ごとのルール(就業規則)によって、残業代の計算方法も異なります。
あなたがルールを理解していないだけであれば、そこをしっかり説明してくれるはずです。
ルールも理解した上で、未払いがあるなと思ったら、会社に残業代の未払い分を請求しましょう。
会社に問題がある場合
あきらかに残業代に未払いがあるのに、会社が応じない場合は問題です。。
本来は誤りがあっても気づいた時に対処してもらいたいものですが、難しい場合は、労基署(労働基準監督署)に申告しましょう。
労基署から見ても、会社の運営状況に問題があるとなれば、指導されます。それにより、残業代を払ってもらえます。
ここまでやっても応じない会社であれば、労働訴訟を起こすしかないですね。。
きちんと証拠が示せれば裁判所から会社側に支払いが命じられます。
残業代の時効について
残業代には時効があります。
未払いに気づきがあって、これまでの分をすべて払ってくれる会社ならまだいいです。
気づいても引き続き支払うことなく訴訟となった場合、労基法で定められている時効は「2年」となります。そのため最大で2年までしか遡って支払われることはありません。
補足
まとめ
ポイントを整理します。
*本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
会社がおかしいと思ったら転職も視野に入れましょう
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