年金

iDeCoは入るべき?どんな人が向いているかメリットデメリットから確認

2月 6, 2020

iDeCoは入るべき?どんな人が向いているかメリットデメリットから確認

iDeCo(イデコ)ってよく聞くようになったけど、入った方が得なの?
どんな人が向いているのかメリットとデメリットも知りたい。

こんな疑問にお答えします。

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)とは

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、私的年金の一つで、国で定められた強制加入の年金(国民年金厚生年金保険)とは異なり、個人が自由に選択して加入することのできる年金制度です。

決まったルールの中で、自分で選んだ金融商品に掛け金を支払うことで、将来もらえる年金を増やすことができます。

但し、運用商品であり、必ずしも増えることが約束されてはおらず、減ることも可能性としてあります。

自分で自由に選択することができますが、全て自己責任で実施する必要があるのです。

なお、iDeCo(イデコ)の公式サイトでは下記のように紹介されています。

「iDeCo(イデコ)」の愛称は、個人型確定拠出年金の英語表記(individual-type Defined Contribution pension plan)の一部から構成され、また、「i」には「私」という意味が込められており、「自分で運用する年金」の特徴を表しています。

引用:iDeCoってなに?|iDeCo公式サイト

最近では老後2000万問題の件もあり、iDeCoの加入者が増加中のようです。iDeCo公式サイトより

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iDeCo(イデコ)のメリット・デメリット

年金が増えるのは嬉しいですが、自己責任って言われるとちょっとためらってしまいます。他にも加入するメリット、デメリットはないのでしょうか?

ここでiDecoのメリット・デメリットを確認しましょう。

iDeCo(イデコ)のメリット・デメリットを整理します。

iDeCo(イデコ)3つのメリット

まずは、メリットから見ていきましょう。

1:自分で選んだ商品で年金を増やせる

年金ですが、強制加入の年金とは異なり、自分で選んで自分で増やすことができます。

やる・やらないを選ぶのも、どんな金融商品を選ぶのかも自由です。

2:節税になる(掛け金が社会保険料控除の対象となる)

掛け金が全額控除の対象となります。

「所得税」や「住民税」の課税所得から差し引くことができるので、税金の負担を減らすことができます。

そのため、実際の負担は、掛け金の額がそのまま負担になると言うよりは、税金が減る分お得に投資できるといったイメージになります。

どれぐらい税金の負担がお得になるかは、公式サイトのシミュレーションで簡単に確認することができます。

3:他の投資商品と異なり、利益が出ても非課税

通常は投資を行うと、そこで得られた利益に対して、税金(20.315%)が掛かりますが、iDeCoはすべて非課税となります。

そのため、普通に投資を行うよりも、税負担は優遇されていることになります。

iDeCo(イデコ)3つのデメリット

続いて、デメリットはどんなことがあるでしょうか。

1:掛け金より将来もらえる年金が減る可能性もある

運用商品なので、必ず増えるとは限りません。場合によっては減ることもありますので注意しましょう。

ただし、商品によっては、元本確保型の商品もあります。元本割れのリスクに抵抗を感じる人はこちらを選ぶこともできます。

2:掛けたお金を老後(60歳)まで引き出すことができない

掛けたお金を直ぐに引き出すことができないのは、特に注意したいですね。

こういった点では、生命保険にも性質が似ていると言えます。

3:掛け金に上限がある

税負担が優遇されているならiDeCoにたくさん掛けておこうと考える人もいるかもしれませんが、それはできません。

iDeCoは掛け金に上限が定められています。

月額で最低5千円からの拠出となり、上限は個人の年金加入状況によって1.2万~6.8万円です。

そのため、どれだけたくさん掛けたくても、これを超えることはできないのです。

掛け金の上限については、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事iDeCoの気になる利回りと掛け金(上限あり)|加入条件もチェック

iDeCoが向いている人

ここまでのメリット・デメリットを踏まえると、どんな人がiDeCoを利用するのに向いているでしょうか。

主に下記の方が向いている人と言えます。

1:貯金が一定金額用意できている人(急な出費に備えられてる人)

老後まで引き出すことができないため、急な出費に備え、一定の貯金が用意できている方がよいでしょう。

2:収入が一定の金額以上ある方

節税効果があるのは、納めるべき所得税や住民税があること、控除額よりも多いことが前提となります。

そのため専業主婦(夫)、無職の方はもちろん、収入が低い方も注意が必要です。

3:20~30代などの若い方

他の投資にも共通しますが、期間が長いほど、リターンを得やすくなります。

また、節税の期間も長くなります。

これらを踏まえご自身はどうか考えてみましょう。

iDeCoの加入手続き|どうやったら加入できるの?

iDeCoやってみたいと思いましたが、どのように始めればいいのでしょうか。

ここで簡単に流れをご紹介しますね。

iDeCoをはじめるには、まず最初に金融機関を選んで、「iDeCo専用口座」を開設する必要があります。

口座ができたら、その金融機関で取り扱っているiDeCoの金融商品を選び、掛け金をいくらにするか決めてスタートします。

金融機関の選定ポイント
  • 手数料
    iDeCo専用口座を開設すると、「初期費用」と「毎月の口座管理手数料」が発生します。
    できるだけ安いところを選びましょう。
  • 取扱商品
    金融機関によって取り扱っている商品が異なります。
    自分に合った商品を取り扱っているか事前に確認してから金融機関を選びましょう。
  • その他の付加価値
    相談窓口の有無や、独自のポイントシステムの有無などがあります。

これらを総合的に加味して、自分にあった金融機関を選ぶとよいでしょう。

まとめ

ポイントを整理します。

  • iDeCoは節税メリットがある
  • 「貯金」や「控除の元となる収入」が少ない場合は要注意
  • 金融機関を選ぶ時は自分に合ったものを総合的に判断

「話題になっているから」、「将来が不安だから」とりあえずはじめてみよう。

ではなく、自分にとってiDeCo(イデコ)の選択が合っているかを考えて判断しましょう。

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Shahot編集部 【監修】鈴木社会保険労務士事務所

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