年金

iDeCoの気になる利回りと掛け金(上限あり)|加入条件もチェック

2月 10, 2020

iDeCoの気になる利回りと掛け金(上限あり)|加入条件もチェック

・iDeCoって利回りはいいの?
・掛け金に上限があるらしいけど、どうやって決まるの?
・そもそも私は加入する資格あるの?

こんな疑問にお答えします。

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)について、そもそもよくわからないという人は、こちらの記事もご覧ください。

関連記事iDeCoは入るべき?どんな人が向いているかメリットデメリットから確認

iDeCoの加入条件|どんな人が対象なの?

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、基本的には誰もで加入することができます。

但し、「年齢制限」と「掛け金の上限額」が定められています。これを満たさなければ、加入できませんし、掛け金を出すこともできません。

条件を整理すると、下記の通りです。

年齢:20~60歳未満
居住地:日本国内
職業:自営業・フリーランス、会社員、派遣、パート、アルバイト、専業主婦(夫)

*雇用形態に関わらず誰でも加入できます。

逆に言えば、「60歳以上の人」と「海外在住者」は対象とはなりません。

また、国民年金保険料の未納者」も対象とはなりません。

iDeCoの役割は、公的年金(国民年金・厚生年金保険)では足りず、更に老後の資金を増やしたい人が加入を選択できる、任意の年金制度です。

そのため、当然ながら、年金制度の土台となる国民年金保険料を納めていない人は、対象とならないのです。

また、単に支払っていない人だけでなく、国民年金の支払い免除制度が適用された人も、該当期間分を追納していなければ対象となりません。

これまでの期間全て納付済みとなっている必要があるのです。

ちなみに比較として、他の年金制度では概ね制度ごとに加入対象者が決まっています。

国民年金、国民年金基金:自営業・フリーランス、専業主婦(夫)

厚生年金保険、確定給付企業年金:会社員

以上となります。加入の判断として参考にしてください。

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iDeCoの掛け金と上限額について

iDeCoの加入条件を満たしている人は、掛け金上限金額をみていきましょう。

1:iDeCoの掛け金

iDeCoは、対象となる金融商品の中から、個人の判断で、自由に掛け金を掛けることができます。

但し、最低で毎月5,000円以上と決まっています。

1,000円きざみで掛け金を決められますが、個人の状況によって、掛け金には上限額が定められています。

上限額は最大で月額68,000円です。

個人の状況というのは、職業や加入している年金の状況となります。

次で職業別に上限金額を確認しましょう。

2:職業別に見るiDeCoの上限金額

職業別にiDeCoの上限金額を整理しました。

職業 月額 年額
自営業・フリーランス ¥68,000 ¥816,000
会社員:A ¥23,000 ¥276,000
会社員:B ¥20,000 ¥240,000
会社員:C ¥12,000 ¥144,000
公務員 ¥12,000 ¥144,000
専業主婦(夫) ¥23,000 ¥276,000

会社員の方は、下記の3パターンで異なります。

A:企業年金がない場合
B:企業型DCに加入している場合
C:DBと企業型DCに加入している、もしくはDBのみに加入している場合

*DC:確定拠出年金 DB:確定給付企業年金、厚生年金基金

「自営業・フリーランス」の方は、iDeCoのほか、《国民年金基金》、《付加年金》の金額との合算で上限額がみられるので注意しましょう。

尚、派遣やアルバイト・パート勤務の方は、国民年金の第何号被保険者であるかによって異なります。

ここの表では、自分で国民年金を納めているのであれば、「自営業・フリーランス」、会社で厚生年金に加入しているのであれば「会社員」、扶養に入って自分で納めていない場合は「専業主婦(夫)」が該当します。

iDeCoの利回り|どれくらいお得なの?

iDeCoの利回りは、どの程度で考えるべきでしょうか。

選択する金融商品によって異なりますが、参考になるデータをご紹介します。

企業年金連合会が出している「確定拠出年金に関する実態調査」です。

こちらは個人型のiDeCoと違い、企業側のデータのため、iDeCoの調査データではありません。

但し、企業の方が、信託報酬が高くつくことがあるため、実際にはこちらのデータよりもiDeCoの方が有利である可能性が高いと言えます。(信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として発生する費用のことです。)

2017年度(平成29年度)の運用利回り

調査結果の最新版である2017年度のデータによると、平均して利回りは3.1%です。

出典:「確定拠出年金実態調査の結果」|企業年金連合会

加入者の通算運用利回り

加入者の通算運用利回りは2.8%でした。

出典:「確定拠出年金実態調査の結果」|企業年金連合会

現在、銀行の利回りは0.001%~0.2%です。

この結果から考えると、iDeCoの活用はお得と言えそうですね。

簡易的なシミュレーションは楽天証券のサイトがわかりやすいです。参考にしてみてください。

まとめ

ポイントを整理します。

  • iDeCoは原則、誰でも加入できる
  • 職業などによって上限額が異なる
  • 利回りは統計的に見ても銀行に預けるよりお得

iDeCoの加入条件を満たしている方は、掛け金と利回りを踏まえて、利用を検討してみましょう。

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Shahot編集部 【監修】鈴木社会保険労務士事務所

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